かたさんのひらき
かたさんのひらき

創業35年。

『かたさん』という聞きなれない名前。お客様にも「どうして『かたさん』なんですか?」なんてご質問をいただくことがある。
ここ福浦には高橋という姓が多い。これを区別するためか、今でもご近所での会話は屋号で呼び合ったりする。
我が家も『かたさん』という屋号で、ひもの屋を始め、およそ35年間この小さな工場でひものを作り続けてきた。そして私はその2代目となる。
初代から継承されたことは、自分の手で触り、自分の目で確かめるということ。気が付けばこれが『かたさん』のひもの作りの極意だったのです。 かたさんのひらき

素材へのこだわり

魚と塩と水、そして太陽と風
料理作りに欠かせないのが調味料。
料理人は、数ある調味料を駆使して美味しい料理を作り上げますが、塩干しのひものは、『塩』以外の調味料は使いません。
つまり、ひもの作りに必要なものは魚、塩、水、そして太陽と適度な風のみということになります。。
こうした単純な味付けだからこそ、その素材選びには、とことんこだわる必要があります。 かたさんのひらき

作り手の愛情がこだわりの証拠
ひものになる鯵には、野菜や果物と同じように当然『旬』があります。
お客様には、いつでも『美味しいひもの』をお届けしたいから、『かたさん』のひもの作りは『旬』の鯵を年間買いすることから始まります。
とはいえ、旬に獲れた鯵の全てが良いモノというわけではありません。
そこで、まず見本を取り寄せ、納得できるモノだけを買い付ける。というのが当店のやり方です。
こうして厳選した良い鯵は、開いていても気持ちがいいし、時間がかからない。
手際良く仕事が進めば、自然と『愛情』も湧いてきます。そしてこれが最後の大切な味付けになるわけです。
かたさんのひらき